好スタートを見せたのは、ポールポジションからスタートした秋吉耕佑だった。秋吉は、ホールショットを奪うと見る見るうちに2番手以下を引き離していく。これに2列目からスタートした柳川明、中須賀克行、山口辰也、高橋巧、加賀山就臣、今野由寛、藤田拓哉、安田毅史、渡辺一樹と続いていく。山口は、3コーナーの進入で左肩を痛めている中須賀をかわし3番手に浮上。オープニングラップは、秋吉が2番手を走る柳川に2秒671もの差をつけてホームストレートに戻ってくる。 その後方では柳川、山口、中須賀、高橋の4台がセカンドグループを形成。3周目にはV字コーナーで山口が柳川を、90度コーナーで高橋が中須賀をかわし、それぞれポジションが入れかわる。山口がペースを上げ、集団をやや抜け出していくが、さらにペースの速い高橋が柳川を4周目にかわすと、山口の背後に迫ってくる。高橋は、その勢いのまま山口のテールを捕らえると、6周目のS字コーナーで前に出ていき2番手に浮上する。この時点で秋吉と高橋との差は10秒以上。高橋は、ファステストラップをマークし、秋吉との差を詰めるが、さらにペースを上げた秋吉が接近を許さず独走でチェッカーフラッグを受けた。 高橋は、単独走行で2位ゴール。3位には、レース終盤にマイナートラブルのためペースの上がらなくなった山口を15周目のホームストレートでかわした中須賀が入り表彰台に上がった。山口は、最終ラップの130RからS字コーナー進入でバックマーカーに引っかかったところを柳川にかわされ5位。事前テストで転倒した負傷の癒えない柳川が4位でチェッカーフラッグを受けた。3週間前にひざの再手術を受けた加賀山就臣が我慢のレースで6位チェッカー。以下、安田毅史、今野由寛、津田拓也、渡辺一樹、藤田拓哉と続き、ここまでがトップと同一周回でゴールしている。