第8戦岡山ラウンド最後に行われたST600クラス。スタート直前に雨足が強くなり、緊急ライダーミーティングが行われるなど、スタートが遅れたが、ウエット宣言も出され3周減算の16周で争われることになった。 ホールショットを奪ったのは、ポールポジションスタートの榎戸育寛、そして岩戸亮介、デチャ・クライサー、津田一磨、チャランポン・ポラマイと続く。津田はダブルヘアピン2個目進入でデチャをかわして3番手に浮上。その前では、岩戸がスリップダウンを喫してしまう。オープニングラップは、榎戸が制し2番手以下を引き離してコントロールラインを通過。津田、デチャ、チャランポン、松崎克哉、星野知也と続いて行く。トップを走る榎戸は、3周目の1コーナーでフロントが切れ込み転倒寸前となるが、何とかこらえる。その背後には、2周目に一気に2番手までポジションを上げた星野が迫ってくる。そして4周目のダブルヘアピン進入で榎戸のインを突いた星野がトップに浮上。そのまま星野は、2番手以下を引き離し独走体制を築いて行く。 後方では、2番手の榎戸を上回るペースでデチャが迫ってくる。デチャは、徐々にペースをつかむと10周目の1コーナーで榎戸を捕らえ2番手に浮上。デチャは、この周にファステストラップをマークし、榎戸を引き離して行く。さらに後方では、4番手を走るチャランポンに亀井雄大が接近して行く。 トップを走る星野は「一度も危ない思いをしなかった」とレース後に語るほど完璧な状態で臨み、2位に9秒809もの大差をつけてチェッカー。ST600クラスで初優勝を飾った。2位にデチャ、3位に榎戸が入り表彰台に上がった。亀井はチャランポンの背後まで迫るが、かわすことはできず5位。チャランポンが4位となった。6位に松崎克哉、7位に津田、8位に中山真太郎、9位に和田留佳、10位に宗和孝宏と続き、再スタートした岩戸が後方から追い上げ11位でチェッカーフラッグを受けた。