ST600クラスも朝のフリー走行ディレイにより2周減算の14周で12:40に決勝レースがスタート。
予選4番グリッドからロケットスタートを決めた長尾健吾がホールショットを奪う。岡本裕生、阿部恵斗、埜口遥希と続いて1コーナーに進入する。長尾と岡本が抜け出し3番手以下との差を広げ始める。ダウンヒルストレートで岡本が長尾をパスしてオープニングラップを制する。2番手長尾、3番手阿部、そして4番手には予選9番グリッドだった小山知良が上がってくる。5番手埜口、6番手國峰啄磨、7番手荒川晃大、8番手南本宗一郎、9番手伊達悠太、10番手伊藤元治の上位10台。2周目の3コーナーでは、小山が阿部をパスして3番手に浮上すると3周目に1分53秒826のファステストラップを刻んで前を行く2台を追い上げる。岡本、長尾、小山の3台は4番手以下との大きく差を広げる。小山は1分53秒9から1分54秒1と岡本、長尾よりも速いタイムで周回。7周終了時に約1秒あった長尾との差は徐々に詰まってくる。9周目のホームストレートではついにそのテールを捕らえると5コーナーの進入で長尾をパスし2番手に浮上する。
その後方では阿部、國峰、阿部、南本、荒川による4番手争いが展開される。特に國峰と阿部のバトルは激しく5周目の5コーナー、阿部が國峰のインを突いて4番手に浮上すると、今度は國峰がS字コーナーの進入で抜き返す。しかし阿部はヘアピン進入で再度國峰をパス、だがその先のダウンヒルストレートから90度コーナーの進入で國峰が抜き返す、つば競り合いを展開する。その間に埜口が追いつき、4番手争いは5台にふくれ上がる。
トップを走る岡本は、1分54秒台前半のラップタイムで周回を重ねる。対して小山は岡本よりも速いタイムで追い上げ、13周目のホームストレートでは、その差をコンマ3秒差とすぐ背後にまで迫って来る。これを見た岡本はペースアップ。13周目に1分53秒982の自己ベストをマークして勝負あり。オープニングラップから一度もトップの座を明け渡すことなくチェッカーを受ける。小山は僅かに届かず2位。長尾は3位で今季初表彰台。
激しい4位争いには、南本が加わり、8周目のヘアピン進入でレイトブレーキングから阿部のインを奪ったがクリップにつけず、ややはらんでしまう。南本のリアタイヤに阿部のフロントタイヤが接触するも転倒はなく南本がセカンドグループの先頭に立つ。ここから南本と阿部がセカンドグループから抜け出し2台で4位争いを展開し、南本が4位でチェッカー。阿部は5位。6位に荒川、7位國峰、8位埜口、9位井手翔太、10位に横山尚太と続くトップ10となった。 |