2020年シーズンより新設されたST1000クラスが始まった。大方の予想通り、経験豊富な高橋裕紀がセッションをリードしポールポジションを獲得。決勝も高橋を中心のレースが進んで行くことが予想された。
その予想通り高橋がホールショットを奪い、2番手グリッドの榎戸育寛、3番手グリッドの星野知也とフロントロウの3人が順当に続き、作本輝介、名越哲平、スタートダッシュを決めた津田拓也、岩蕪N朗、藤田拓哉、國川浩道と続いて2コーナーを立ち上がって行く。オープニングラップは、高橋が制し、2番手を引き離して戻って来る。その2番手に星野、3番手に作本、4番手に名越、5番手に榎戸と続いていた。その後、星野は高橋との差を縮めテールtoノーズに。後方では岩戸と名越が接戦を繰り広げていた。榎戸は単独走行となり、その後方では、藤田、岩普A國川、津田が6位争いを展開。そして5周目のシケインで、アクシデントが起こってしまう。110Rからシケインの進入で藤田のインを突こうとした岩浮セったが転倒。そこに後続が絡む多重クラッシュとなってしまう。
高橋と星野に作本と名越が追いつき、トップグループは4台にふくれ上がる。作本は、その勢いのまま、8周目の馬の背コーナーで星野をかわし2番手に上がると、このレースのファステストラップを記録しながら高橋のテールに迫って行く。一方、作本のペースに食らいついて行っていた名越は、8周目の馬の背コーナーで転倒を喫しリタイアとなってしまう。高橋を追う作本も9周目の馬の背コーナーで痛恨の転倒。
これでトップを走り高橋は独走体制に入り、星野が2番手、榎戸が3番手を走っていたが、11周目のシケインで榎戸が転倒。再スタートするものの大きく順位を落としてしまう。榎戸にかわって3番手に上がったのは、津田だった。その後方からは、藤田をかわした長谷川聖が迫ってきていたが、14周目に入ったところで赤旗は提示され、13周終了時点でレース成立となった。
優勝は高橋、2位に星野、3位に津田、4位に長谷川、5位に藤田、6位に伊藤和輝と異なるメーカーが並ぶ結果となったが、転倒も多かった。次戦は、どんなレースが繰り広げられるのだろうか。
なお5周目のアクシデントで岩蕪N朗選手が急逝。ご冥福をお祈り申し上げます。 |