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写真&レポート
 
1ラップ目はオールクリーン
堂々勝利の小川友幸

ついに表彰台獲得
初の表彰台は2位の氏川政哉

今季2度目の表彰台
柴田暁はランキング4位に

国際A級スーパークラス

2019全日本トライアル選手権シリーズ第7戦東北大会(最終戦)

2019年も最終戦を迎えた。最終戦は第7戦東北大会だが、第6戦中部大会が台風19号の影響で中止となったため、実質、今シーズンの6戦目となる。いいお天気に恵まれ、心配された寒さもそれほどではなく、4クラス合わせて124名のライダーが今年最後の全日本選手権に集まった。

■国際A級スーパークラス

セクションはオールクリーン設定。勝負の鍵となるのは昨年も難所だった第3セクションのブロックと第6セクションの岩盤登りかと思われたが、去年は雨、今年はいいお天気とあって、勝負のポイントをつかみにくい。

しかし、第3はやはりむずかしかった。野崎史高(ヤマハ)、小川毅士(ベータ)、黒山健一(ヤマハ)が攻略しきれず5点。ここを登ったのは4人だけで、クリーンしたのは3人だけ。小川友幸(ホンダ)、柴田暁(ヴェルティゴ)、そして吉良祐哉(TRRS)だった。他、氏川政哉(ガスガス)が2点でここを抜けている。

吉良はこの後第4、第5と5点になって後退するが、小川友幸と柴田は最後までトップ争いを続けることになる。1ラップ目、小川はすべての難関をあっさりと走破してみせて、オールクリーンを達成した。対して柴田は、1点が4つで4点。これに続く3位は黒山で、5点ひとつ、1点二つの7点だった。小川友幸のタイトル争いの対抗馬である野崎は、第3と最終セクションで5点となって10点をとってしまっている。さらに柴田とランキング4位争い中の小川毅士は、タイムオーバー2点を含んで18点と大量減点だ。

2ラップ目、氏川と小川毅士が調子を上げてきた。第3セクションを美しくクリーンし、オールクリーンする勢いだ。対して小川友幸が第3を失敗。唯一、柴田のみが2ラップとも第3をクリーンして、一気に小川を逆転してトップに躍り出た。

柴田の初勝利がなるか、という期待が強まる中、ラップ後半、柴田にミスが出る。3つのセクションで4点を失った。これでトップ争いは再び混とんとしてきた。小川も第3での5点のあと、2回の1点減点があって、2ラップを終えて小川友幸7点、柴田8点と、大接戦だ。

氏川と小川毅士は、残念ながらオールクリーンはならず、1点ずつを失って、2ラップ目はこの二人がベストスコア。氏川はこれで一気に3位にポジションを上げてきた。黒山の減点は第3での5点のみだったが、この日の5点は大きく、順位も脱落している。小川毅士は、2ラップ目の1点を持ってしても順位は上がらず、6位のまま2ラップを終了してSSを待った。

SSは、第5セクションを手直ししたものと、もう何年も定番となっているタイヤセクション。SS第1は入口の岩盤登りが鬼門。最初にトライした藤原慎也(ベータ)がクリーン。攻略は可能なのかと思いきや、続くライダーが続々落下。小川毅士がクリーンしたかと思えば、次の黒山がまた5点、氏川がクリーンすると、その次、柴田が5点と、波乱の様相だ。柴田は万事休す。優勝の望みが断たれたばかりか、2位の座も氏川に譲り渡すことになった。

SS第2は、最後の巨大タイヤが鬼門。しかし落ちたのは最初にトライした藤原のみで、他の9人は1点もしくは2点で抜けている。その、2点となったのが黒山で、1点をとった中には小川友幸もいた。

試合終了、そしてシーズンが終わった。優勝は小川友幸。今シーズン3勝目にして、7連覇達成、9回目の全日本チャンピオンだ。そして2位には氏川が入った。自身初めての表彰台は、堂々たる2位。トップ小川に2点差に迫る快挙だった。

柴田は初勝利を逃して3位となってしまったが、今シーズン2度目の表彰台を得て、ゼッケン4番を死守した。小川毅士とはランキングポイントが同点で、上位入賞回数の差で得たランキング4位だった。

小川友幸に最後までタイトルを決めさせなかった野崎は、今回は4位。上位6名では唯一、最終セクションで2回とも5点となるなど、残念な最終戦となった。最後はランキングポイント16点差でランキング2位獲得となった。

【小川友幸のコメント】

7連覇、9回目の全日本チャンピオンを獲得できて、ほっとしてます。今シーズンはなかなか勝てなくて、厳しいシーズンとなりましたが、最後に勝ててよかったです。1ラップ目はオールクリーンができましたが、2ラップ目に崩れてしまって、今日もなかなかむずかしい戦いでした。チャンピオンの獲得数では、黒山健一選手のV11は手ごわい目標ですが、今後もできるだけ近づけるよう、がんばっていきます。

【氏川政哉のコメント】

初めての表彰台が、とにかくうれしいです。最後のSSで柴田選手を逆転して3位から2位に上がりましたが、2位か3位かということより、とにかく表彰台に登れたことがうれしいです。今日は、1ラップ目はまぁまぁでしたが、2ラップ目にいい調子で走れて、それでいい結果になりました。

【柴田暁のコメント】

悔しいです。優勝争いをしていて2位になり、最後に3位になったということももちろんですが、今日はきちんとオールクリーンをしなければいけない状況にいたのに、ちょんちょんと細かいミスをしてしまいました。2ラップ目の最後は、体力もぎりぎりでの失点になりました。北海道以外での初めての表彰台で、いいこともあったのですが、今日はとにかく悔しいです。


オールクリーンの武田呼人
チャンピオンに色を添えた
優勝の武田(中央)
2位寺澤(左)3位小野(右)

国際A級

武田呼人(ヴェルティゴ)が、最終戦を勝利。しかも2ラップ20セクションすべてをクリーンしてオールクリーンを達成しての大勝利だった。武田は前回中部大会が中止となった時点でチャンピオンを決めている。

優勝するにはオールクリーン必須のセクションだったとはいえ、ラップオールクリーンをしたのも武田以外にはいなかった。

武田に3点差で2位となったのは寺澤慎也(ホンダ)、その寺澤に3点差の3位が小野貴史(ホンダ)。ランキングでは小野が2位、寺澤が3位となっている。

4位はトライアル・デ・ナシオンでマネージャー役として尽力した小谷徹(モンテッサ)。モンテッサCotaはホンダRTLと同形マシンで、5位塩月匠(ホンダ)、6位村田慎示(ホンダ)とともに、優勝以外はホンダマシンが表彰台を独占した。

【武田呼人のコメント】

今日はいい調子で走れました。いつも試合後半に調子を崩して減点してしまうので、それが心配だったのですが、今日は最後まできっちり走ることができました。全日本に参戦してから、少し時間がかかってしまいましたが、チャンピオンを獲得できて、いいシーズンになりました。

 


海外からの刺客に勝利
西村亜弥、4連覇を達成

優勝西村(中央)2位ジロー(左)
3位小玉(右)

 

レディースクラス

12名が参加のはずだった中部大会が中止となったが、今回も10名の参加で、レディースクラス初の二桁エントリーとなった。うち1名は、スペインからやってきたマリア・ジロー(モンテッサ)だ。

ジローは世界選手権ランキング6位で、もてぎの日本GPでの勝負では西村亜弥(ベータ)を圧倒している。しかし今回は、準備期間のない中での来日、そして全日本選手権という舞台での戦いとなる。

第1セクションでは、西村、ジロー、小玉絵里加(ホンダ)、斎藤由美(ベータ)、小谷芙佐子(ヤマハ)、と10人中5人が1点で横並び。第3セクションまでは西村、ジロー、小玉の3人が同点でトップを競う展開となった。

ジローは第5セクションで3点となり、ここで小玉に同点に追いつかれ、西村に3点差をつけられた。この点差を縮めることができず、森の中のセクションではさらに1点差を広げられ、西村の勝利が決まった。

強力なライバルが現れたものの、全勝優勝を守った全日本レディースチャンピオン。4連覇とともに、今回の勝利は大きな勲章となった。

3位は小玉、4位に山中玲美(ホンダ)が入り、5位には2度目のレディースとなった斎藤由美、6位は初出場の清水忍(TRRS)が入った。

【西村亜弥のコメント】

たぶん、みんなが今日は負けてもしかたがないと考えていたと思うんですけど、あきらめるのがいやで、今日はがんばることができました。マリア(ジロー)も時差ボケや慣れないマシンなどがあっての結果ですから、これが実力だとは思っていませんが、すごく集中もできていたし、いい戦いができたと思います。

 

ランキング2位の廣畑伸哉
池田力を破って今季2勝目

優勝した廣畑(中央)
2位藤井(左)3位池田(右)

 



池田力(シェルコ)が、今シーズン4勝目。廣畑伸哉(ガスガス)に4点差、唯一の一桁減点の8点で勝利した。

池田力(シェルコ)のシリーズチャンピオン、廣畑伸哉(ガスガス)のランキング2位は、前回中部大会が中止となった時点で決定していた。今回はいわば消化戦だが、池田が有終の美を飾るか、池田を破るライダーが現れるかが注目だ。

ところが池田は、細かいミスが多い。そのミスを取り返すどころか、岩の敷き詰められた第5セクションで転倒、減点を増やしていく。

一方、廣畑は好調だった。1ラップ目を2点のベストスコアで終えた2ラップ目はオールクリーンを達成。今シーズン2勝目にして最終戦の勝利を得た。

2位には、今シーズン2回目の参戦の藤井俊彦(ベータ)、池田は3位となった。

【廣畑伸哉のコメント】

ランキングは2位で決定で、もう失うものはないので、思いきりいこうと思って走りました。1ラップ目も悪くはなかったのですが、第1セクションから1点減点してしまいました。2ラップ目にオールクリーンができて、よかったです。来年は、国際A級でがんばりたいです。