早朝の予選ではドライコンディションだったものの、昼前から降り出した雨はポツポツと降り続き、J-GP3は雨脚は強くないものの、ウェットコンディションのレースとなった。予選2番手の鈴木大空翔が好スタートからリードを広げる展開の中、転倒車両がコース上に残り赤旗中断。仕切り直しのレースは13周に減算されて始まった。
鈴木は再びホールショットを奪い、トップでオープニングラップを終えるが、今度は上位6台程度が集団を作る混走となる。2番手はポールポジションの長谷川聖だったが、2周目に村瀬健琉がかわし、さらには鈴木をも捉えてトップに浮上する。しかし、鈴木が再びトップに立つと、集団の後方にいた福嶋佑斗、そして予選でも健闘していた大堀和基、雨に強い中山愛理。
レースは雨が土砂降りになった終盤に動き、福嶋が村瀬をかわして鈴木の後ろに付けると、11周目にトップに浮上。最終ラップも鈴木を抑えて、3年目にして全日本初優勝を飾った。トップ集団の中程にいた大堀が転倒し、その後順位を上げてきた特別枠参加の濱田寛太が長谷川、村瀬らをかわして3位表彰台を獲得した。 |