レース情報 ライセンス ダウンロード おすすめショップ 当協会について
 
rece
種目別最新情報
tree01 ロードレース
tree01 モトクロス
tree01 トライアル
tree01 スノーモビル
tree01 スーパーモト
tree01 エンデューロ
tree02 その他競技種目
レース観戦情報&レース結果
tree01 ロードレース
tree01 モトクロス
tree01 トライアル
tree01 スノーモビル
tree01 スーパーモト
tree02 エンデューロ
レースカレンダー検索
TV放送予定
tree02 BS , 動画配信
国内競技規則書
FIM規則(和訳)
公認車両
公認部品・用品
マウスガードについて
アンチドーピング
熱中症を予防しよう
全日本選手権シリーズランキング
エンジョイ!!バイクレース
 

写真&レポート
 
ついに6連覇達成の小川友幸
ぶっちぎりの勝利だった

優勝2回、2位3回
タイトルを争った野崎史高

SSで逆転を許した黒山健一
充実のシーズンだったという

国際A級スーパークラス

2018全日本トライアル選手権シリーズ第7戦東北大会

2018年全日本選手権最終戦。例年通り、宮城県柴田郡村田町スポーツランドSUGOでの開催。参加者は全クラスを合わせて111名。最終戦まで、全日本トライアルは盛況だった。土曜日にはときおり雨が降る不安定な天候だったが、大会当日はいいお天気であたたかいくらいの陽気。つめかけた1,100人のギャラリーの中には、初めてトライアルを見るというお客さんも多かった。

■国際A級スーパークラス

ランキングポイント3点差でトップを守った小川友幸(ホンダ)。追うは野崎史高(ヤマハ)だが、この二人が1位と2位を分けあった場合は、ここで勝利したものがタイトルを獲得するという計算で、どちらのライダーにとっても背水の陣。小川がチャンピオンとなれば6連覇V8達成。野崎なら初タイトル獲得となる。

セクションは、これも例年通り中杉トライアルパークにほぼ集中して8セクションが設けられていて、観戦は容易。今回のセクション設定はおおむねどのクラスもクリーンの多い神経戦となっていたが、トップカテゴリーのこのクラスに関してはちょっと様子が異なり、クリーンがなかなかとりにくい難セクション続きだった。

それでもトップライダーにとっては確実にクリーンが出せるセクションもいくつかあった。第1、第2、第10は確実にクリーンしたいセクション、第9は時間設定が厳しく、クリーンか5点かというところ。残る第3から第8まで(第6と第7は走らない設定だった)はなかなかの難関で、ここを抜けられるかどうかがトップライダーへの狭き門という印象となった。

最初の難関の第3セクションは、例年登場するコンクリートブロックがライダーをてこずらせた。1ラップ目にここを抜け出たのは黒山健一(ヤマハ)と小川のみ。黒山は1点、小川はなんとクリーン。これは大きなリードとなったが、次の第4セクションでは野崎がクリーン、小川も黒山も5点という結果で、これで勝負は振り出しに戻った。このセクション、難攻不落で3ラップを通じて走破ができたのはたった5人だったが、その中に斎藤晶夫(ホンダ)がいた。1ラップ目、トップライダーがここに到着する前に、スムーズにこの難所を通過していったのは印象的だった。

小川と野崎が5点、黒山が6点で迎えた第5セクション。中杉トンネルの向こう側のコンクリート壁とがらがら斜面がポイントだったが、ここもまたライダーを苦しめた。氏川政哉(ガスガス)、小川毅士(ベータ)が1点とクリーンでここを抜けるも、柴田暁(ヴェルティゴ)、野崎は5点。黒山が1点、最後にトライした小川(友)がクリーンで、これで小川が5点でトップ、2位は黒山で7点、野崎が10点という順位となった。4位争いは氏川が11点、小川毅士が13点、柴田が15点。

第8はそそり立った岩壁をさらに登りつめる設定で、これまでも何度も勝負どころとして設定されていたセクションだ。1ラップ目にここを抜けられたのは3人。柴田が3点、黒山が2点、そして小川(友)が3点。野崎は惜しくも5点で、ちょっとずつ戦況が厳しくなってきている。もちろんタイトル争いにも黄信号だ。第8までで、トップは小川(友)の8点、2位に黒山の9点、野崎はここで15点まで減点を増やしてしまった。氏川が16点、柴田と小川(毅)が18点で並んでいる。7位の斎藤は22点。トップ争いが、少しずつ固まってきた気配の、1ラップ目後半だった。

この後、第9で1点を失った小川(友)と黒山が減点9で同点(クリーン数は小川の方が多い)。野崎は6点差でこれを追う3位。柴田と小川(毅)は18点のままだが、氏川は第9で5点となり、21点で6位に転落して1ラップ目を終了した。

今回は3ラップの戦い。100名を越える参加者がほとんど中杉のトライアルエリアに集中してトライをするから(国際B級とレディースはやや離れたところにある第6と第7をトライする設定だった)どうしても渋滞が発生しがち。2ラップ、3ラップは時間に追われる中での戦いとなった。

こんな中で圧倒的パフォーマンスを発揮したのが小川(友)だった。2ラップ目3ラップ目と、第8セクションで1点を失った以外はすべてのセクションをクリーン。1ラップ目は小川と同点だった黒山も、タイトル争いをしたい野崎も、この小川の好走にはついていけなかった。

8セクション3ラップの戦いを終えて、小川の減点は11点。黒山が30点、野崎が34点。4位は柴田で53点と大差がついている。小川と黒山の点差も29点あるので、SSの2セクションを待たずに、小川の勝利、そしてタイトル獲得は決定的となった。

SS第1は去年のSS第2で使われたタイヤをメインにしたもの。泥の乗ったタイヤの滑り具合は独特で、トップでトライした岡村将敏(スコルパ)は3点で抜けたものの、その後5点となる選手も多く、なんと黒山が5点に。野崎は美しいクリーンをしたが、最終トライの小川(友)も5点になった。小川の5点は勝負の流れとしてはご愛嬌だが、黒山の5点は2位争いの逆転劇となった。野崎34点、黒山35点で最後のSSを迎える。

最終SSは高い高いヒルクライムを上がる設定だったが、斎藤が5点となった以外はみな抜け出ることができた。斎藤を含め、ここでは逆転は発生せず、これで2018年の全日本トライアルはすべてが終了。チャンピオンは小川友幸。自身8回目、そして2013年からの6年連続チャンピオンを決定した。

野崎は初タイトルを獲得することはできなかったが、初めてランキング2位を獲得してシーズンを終えている。北海道大会を欠場した黒山はランキング3位、柴田が最終戦で再逆転して初めてのランキング4位を獲得している。IAS登場1年目の氏川はシリーズ後半にめきめきと実力をあげて、ランキング6位を獲得している。

【小川友幸のコメント】

よかったです。プレッシャーはけっこうあったのですが、ぼくはそれを力に切り替えることができたかなと思っています。第4以降はぼくのミスがなくて、勝利のペースに持ち込むことができましたが、こういった緊張感の中でほとんどミスなしで走ることができたのはよかったと思いますし、すごい自信にもなりました。今日は第3、第4、第5、第8が勝負どころで、走っていても楽しかったです。これからも、引き続きがんばります。応援、ありがとうございました。

【野崎史高のコメント】

今日は取りこぼしが多く、いけるセクションを最低でも5つとってしまったので、こういうことがあると勝てないし、チャンピオンはとれません。12年間ずっと3番だったのを、今年はランキングを一つ上げることができました。まわりはチャンピオンとれなくて残念一色なんですが、チャンピオン争いをしてのランキング2位ですから、来年につなげられる結果だったと思っています。

【黒山健一のコメント】

最後に逆転されてちょっと残念ですが、1位をとれなかったので、2位も3位もいっしょです。今年は長いトライアル人生の中でも、いろんな大会に出られて充実した1年だったと思います。結果が残せなかったところは残念でしたが、いいシーズンでした。今日は第4と第8がむずかしかったかな。今日の小川さんはチャンピオンらしい納得の走りですね。


最終戦勝利の永久保恭平
ランキングは2位となった
本多元治(左)、永久保(中央)
小野貴史(右)の表彰台

国際A級

IAに復帰して2年目の武井誠也(ホンダ)と小野貴史(ホンダ)が4点差でチャンピオン争いをしているこのクラス。点差的にはIASと似たところがあるが、このクラスにはトップを争う選手が目白押しで、試合の流れもどうなるか、終わって見なければわからない大接戦となった。

今回のIAクラスは1点の減点が勝敗を左右する神経戦。1ラップ目は永久保恭平(ベータ)と本多元治(ホンダ)が3点で同点トップだった。2ラップ目、永久保は1ラップ目同様にラップ減点を3点にまとめてきたが、本多のラップ減点はたった1点。本多が単独トップに立った。しかしわずか2点差の争いだ。

チャンピオン争いの二人は、ともに序盤でつまずいた。小野は1ラップ目11点、武井は12点。気持ちを切り替えて2ラップ目以降に追い上げるも、勝利を勝ち取るのはむずかしそうな戦況だ。

3ラップ目、ここで本多が痛恨のミス。第3セクションで5点を取ってしまって万事休した。3ラップ目をもっとも美しく走ったのは永久保で、8セクションをわずか1点にまとめてきた。これで最終戦は永久保が本多に5点差で勝利した。

チャンピオン争いは、今回4位の武井が、永久保、小野を退けて初のタイトル獲得となった。武井は、2019年シーズンに再びIASを戦うことになる。

【永久保恭平のコメント】

優勝することができてとてもうれしいのですが、ランキングは逆転チャンピオンになれなくてそこが残念でした。今日は本多さんが調子がよかったので、あまり結果は考えずに、しっかり集中することを心がけました。結果はダントツだったので、そこはすごくうれしいです。チャンピオンになれなかったので、まだ続けろということだと思って、来年もがんばります。

 


最終戦もダブルスコア
女王西村亜弥は強し

小玉絵里加(左)、西村(中央)
山中玲美(右)の表彰台

 

国際B級

西村亜弥(ベータ)、小玉絵里加(ホンダ)、山中玲美(ホンダ)、寺田知恵子(スコルパ)の常連に、前回から復帰した小谷芙佐子(ヤマハ)、仙台在住の佐々木淳子(ベータ)を加えた6名による最終戦。

チャンピオンを決めている西村は、自己評価ではいまひとつだったというが、1ラップ目4点、2ラップ目3点でいつものペース。2位以下をダブルスコア以上に引き離して勝利を決めた。

小玉は安定して2位をキープ。2ラップ目に5点なしの6点の好スコアをマークした。最終戦を2位で終えてのランキング2位獲得だ。

ランキング3位はルーキーの山中玲美。3位獲得でランキング3位に華を添えた。

一歩ずつ復帰を続けている小谷は4位。佐々木が5位、寺田は6位となったが、1ラップ目の5位は寺田だった。全戦参加の寺田は、確実に成長を続けている。

【西村亜弥のコメント】

ダブルスコアで優勝はしましたが、不本意な減点があって、特に1ラップ目の第7の3点は、むずかしいところをすぎてからの足つきだったので、がっかりでした。全戦優勝できて、目標は達成できたのですが、内容的にはぜんぜん納得できません。トライアル、むずかしいです。

 

最終戦勝利の山森篤志
大逆転でチャンピオン獲得

IB昇格21年目にして初優勝
タイトル獲得の山森篤志

 



チャンピオン争い、そしてランキング5位までの国際A級への昇格争いがしれつで、いずれも決着していない中での最終戦。

このクラスも、IA同様に1点が勝負を決める神経戦となった。1ラップ目のトップは山森篤志(ホンダ)で3点。山森はここまでランキング3位だが、まだ勝利はない。2位につけたのは中国大会で勝利している宮澤陽斗(ベータ)で7点だった。

ひとつでも5点をとると、優勝争いでは大きな影響があり、これで上位進出を阻まれたライダーは少なくなかった。チャンピオン争い中の和気聖司(ガスガス)は2ラップ目に二つの5点を取って後退、冨名腰慶亮(ホンダ)は1ラップ目に二つの5点を取って、序盤から苦戦している。それでも冨名腰は2ラップ目を3点でまとめ、タイトル獲得に望みをかける。

3ラップ目(3ラップ目は第1から第4をやらない変則的なものとなった)、山森が最終セクションを5点として減点を増やして終了。勝利の行方も、チャンピオンの行方も、結果が出るまでわからない。

優勝は山森だった。3ラップ目を2点でまとめて大躍進の大治雅也(ベータ)が2位を獲得、3位にはゼッケン1番の小倉功太郎(ホンダ)が入った。

ランキングトップだった和気は9位、冨名腰は5位で、この二人の勝負は1点差で冨名腰の勝利。ところが山森が最終戦を勝利したことで、山森のポイントは冨名腰に5点リードとなった。最終戦勝利で逆転チャンピオンという最後の最後にビッグドラマが待っていた。

国際A級昇格レースは、今回4位に入った小野田瑞希(スコルパ)がランキング5位を獲得、山森、冨名腰、和気、宮澤、小野田の5人が来シーズンに国際A級クラスを走る権利を得た。

【山森篤志のコメント】

国際B級に昇格して21年になります。ようやく戦いができる実感を得てきたところで、今日もいいところにはいけるかなと思っていましたが、神経戦だったので、自分の走りをしっかりしようと心がけて走りました。まさか勝てるとは、しかもチャンピオンとは、びっくりしています。21年目の初優勝ですが、これからも家族でトライアルを楽しんでいきたいです。家族の支援で獲得できた勝利、チャンピオンです。