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写真&レポート
 
6連覇V8に向け
勝つべきときに勝った小川友幸

調子はよくなかったが2位獲得
望みをつないだ野崎史高

負傷で本調子ではない黒山健一
それでも2位と同点の3位獲得

国際A級スーパークラス

2018全日本トライアル選手権シリーズ第6戦中部大会

2018年全日本選手権もいよいよ終盤の佳境となった。第6戦中部大会は最終戦東北大会の2週間前、例年通り、愛知県岡崎市キョウセイドライバーランドでの開催となった。 参加者数は145名にも及び、全日本トライアル人気は引き続き上昇中。心配される渋滞は、昨年に続き、国際B級を2グループに分けて対処された。台風の影響も不安材料だったが、土曜日こそ断続的に雨に見舞われたものの、日曜日は朝から気持ちのよい秋晴れ。ちょっと暑いくらいではあったが、子ども広場を始め、手厚い観客サービスとともに、集まった2,600人のギャラリーには、よいトライアル観戦日よりとなった。

参加者は130名を越え、昨今の全日本トライアルの熱さが反映した実績となった。天候は、今回もかんばしくない予報が流れていた。しかし雨のはずだった前日土曜日は曇り、日曜日は曇り予報が暑いほどの好天気で、真剣に熱中症の心配をしなければいけない1日となった。

■国際A級スーパークラス

前回、同点ながらランキングトップが入れ替わっているこのクラス。6連覇V8を目指す小川友幸(ホンダ)に対して、初めてチャンピオン争いに名乗りを上げた野崎史高(ヤマハ)が、シリーズ後半に上り調子。この中部大会で勝利して最終戦で初タイトルを手中にしたいところだ。

キョウセイドライバーランドの舗装トラックの外周に設けられたセクション群は、例年にも増して観戦が容易になっていた。IASの10セクションはすべてトラックから見上げることができた。セクション難度は玄人向けのむずかしいポイントが多かったが、雨模様によって若干難度が下げられている模様。

ところが第1セクション。小川友幸以外のすべてのライダーが5点になるという意外な滑り出して試合が始まった。設定難度もさることながら、雨でぬるぬるの土が百戦錬磨のIASライダーを苦しめたのだ。

第2セクション以降、小川友幸を追いたいライバルは、しかしなかなか減点をまとめられない。小川友幸自身も減点をとりはするが、2位以下の面々はさらにそこここで減点している。前半、第4セクションを終えたところでは小川友幸が2点、野崎と柴田暁(ヴェルティゴ)が7点、若い氏川政哉(ガスガス)が8点で4位、黒山健一(ヤマハ)が9点で5位、小川毅士が10点で6位と続く。

今回のセクション、勝負どころとなるのは第1と第8というのが下見をしたライダーの共通した意見だった。第5、第6、第7はIASは走らないので、第4の次は第8となった。その第8、5点となったのはひとりだけ。それが野崎だった。小川友幸はクリーンしたので減点は2点。野崎は第8での5点で12点と、小川毅士と同点5位に後退した。

この頃、特に第1セクションで下見が長かったトップグループは持ち時間が残りわずかになっていた。そこは百戦錬磨のベテランぞろい、ぎりぎりのオンタイムでゴールする者が多かった中、この2戦、連続5位となって、今回もトップグループといっしょにトライしていた氏川が4点のタイムオーバーとなった。氏川の1ラップ目の減点は16点。これは小川友幸5点、黒山11点、野崎12点に次ぐ4位に相当するが、4点のタイムオーバーを加算すると、柴田17点、小川毅士18点に次ぐ6位となる。持ち時間の管理も、トライアルの戦い方の重要なポイントだ。

2ラップ目の持ち時間は1時間。ふたたび、時間との戦いになる。前日の雨で塗らされた大地は太陽の光で急速に乾いてきていたが、第1セクションでは小川友幸と黒山が5点になるなど、2ラップ目には2ラップ目のむずかしさがあった。小川友幸は鬼門とされていた第1と第5、それぞれで5点となっている。野崎は、2ラップ目もまた、第8で5点となった。

黒山は、トライアル・デ・ナシオンに参戦、ヒザに大けがを負っている。いまだ回復途中で、走りながらも痛みと戦っている状態。どこまで走れるか微妙な状態での会場入りだったという。飛び降りなどでは、見ていても痛そうだ。

大急ぎでセクションを回っていく2ラップ目、順位争いは緊張感があった。小川友幸の第1での5点で、野崎が2点差に迫った。さらに第8で小川友幸が再び5点となったことで、黒山が逆転トップに出ている。しかし黒山が次の第9で5点、再び小川友幸が17点でトップに出て、2位には野崎、黒山、小川毅士が21点の同点で並び、23点で氏川(1ラップ目のタイムオーバーを含む)、24点で柴田とトップ6人が大接戦となっていた。

6人はこのままゴールに向かってつき進むが、小川毅士、氏川、柴田の3人はタイムオーバー減点がおさえるために最終第13セクションを申告5点とした。これが吉と出るか凶と出るか。ゴールでは、14人の参加者中、10人がタイムオーバー減点を課せられることになった。最も減点が大きかったのは柴田で6点、小川友幸が5点、氏川が4点、野崎、小川毅士、柴田が3点のタイムオーバー減点を受けることになった。

このあと、2セクションによるSSが待っているが、トップ小川友幸は21点で2位に5点差。2位は野崎と黒山が同点。クリーン数が野崎の方が多く、野崎がやや優位になっているが、SS次第ではまだまだ結果はわからない。申告5点で減点を増やしてしまった小川毅士は、それでも黒山に3点差、表彰台のチャンスは残っている。

SS第1は、第13セクションの隣に位置していて、登ったり降りたり、最後はがけの奥に上り詰める設定で、セクション終盤に進むに従って難度が増していた。齊藤晶夫(ホンダ)が3点で抜けてみせたが、氏川は5点。柴田が1点で抜けて気を吐いたあと、小川毅士が中盤の岩でテープを切って5点となった。

しかしその後、トップ3はいずれも美しくクリーン。ここでは勝負がつかず。黒山と野崎は同点ながら、クリーン数と1点の数を数えると、野崎にはまだ優勝のチャンスがあった。

SS第2、コンクリートブロックと一本橋、巨大タイヤと盛りだくさんの設定だが、むずかしいのは3本の一本橋を渡り歩くポイントだった。吉良祐哉(TRRS)が3点で抜け、齊藤が1点。しかし氏川はここでも5点、柴田が一本橋から落ちかけながら1点で抜けて、これで5位争いが逆転することになった。氏川は、3戦連続の5位はならず。

小川毅士、黒山、野崎、小川友幸の4名は難所の一本橋もぴたりと決めてクリーン。トップ4人の美しい走りで逆転は起きず、小川友幸が5点差でシーズン2勝目をあげるとともに、ランキングトップを奪取した。

チャンピオン争いは小川友幸と野崎が3点差。しかし最終戦で野崎が勝利すれば野崎の初チャンピオンが決まる。小川友幸も、まだまだ油断ができない終盤戦だ。小川毅士と柴田のランキング4位争いは1点差、齊藤晶夫、氏川政哉、藤原慎也のランキング6位争いは、それぞれ1点差ずつの僅差となっている。

【小川友幸のコメント】

1ラップ目にポカミスもあり、2ラップ目に5点が二つもあり、こういう試合をしてしまったら勝てないといつも思っている通りの戦いをしてしまいました。それでも勝てたというのは、ラッキーだったと思います。調子は悪くなかったのですが、結果がよくありませんでした。今回はタイムオーバーをしましたが、野崎選手のことをマークしていたので、タイムオーバーは覚悟で走りました。最終戦はどきどきです。

【野崎史高のコメント】

今日は結果は上出来でしたが、内容はよくなかったですね。出だしがかたくて、調子が悪く、一時は5位や6位に落ちてしまい、一時はどうなることかと思いましたが、最終的に2位に入り、チャンピオン争いに希望をつないだので、よかったと思います。ここはあまり得意ではない会場でしたが2位になれたので、きらいではない会場の最終戦、がんばります。

【黒山健一のコメント】

今日は痛い1日でした。成績にも多々影響がありました。もともとどこまで走れるか、リタイヤも覚悟で会場へやってきたというのもあり、3位はまぁまぁ、いい結果でした。ただ同点となると欲も出るので、3位より2位の方が良かったなという気持ちもあります。ケガのほうは、ちょっと長くかかりそうなので、最終戦も劇的に回復することはないでしょうが、さいごまでがんばります。


今シーズン初勝利
ランキングトップに出た武井誠也
坂田匠太(左)、武井(中央)
武田呼人(右)の表彰台

国際A級

IAに復帰して2年目の武井誠也(ホンダ)が今シーズン初優勝。ランキングでも、小野貴史(ホンダ)を逆転して、4点差でトップに出た。

武井は1ラップ目から順調にトップ。1ラップ目を一桁減点でまとめてきたのは武井一人だった。2ラップ目は1ラップ目よりさらに好調。1ラップ目の減点を半分に減らして勝利へつき進んだ。

2位はかつてIASを走った坂田匠太(ヴェルティゴ)。武井にはダブルスコア以上の差をつけられたが、ベテランの実力を示す結果となった。3位は武田呼人(ヴェルティゴ)。A級2年目で、これが初表彰台となった。

【武井誠也のコメント】

今年初めて勝ちました。雨が苦手なので、前の日に雨が降って、気持ち的には押されぎみでしたが、1ラップ目終わったあたりから勝利を意識して走りました。ランキング争いもトップに出たのかな? チャンピオンになりたい、チャンピオンになって、そしたらIASを走ろうかなと思っています。

 


12セクション2ラップを5点
第1の3点は悔いが残った西村

山中(左)2位、西村(中央)
小玉(右)3位。表彰台の3名

 

国際B級

西村亜弥(ベータ)、小玉絵里加(ホンダ)、山中玲美(ホンダ)、寺田知恵子(スコルパ)の常連に加え(ただし小玉と山中は今シーズン1戦ずつ欠場があった)、佐々木淳子(ベータ)、宮本美奈(モンテッサ)、2戦目の参戦となるソアレス米澤・ジェシカ(ガスガス)、そして今シーズン長く負傷療養中だった小谷芙佐子(ヤマハ)が復帰して、今回はレディースクラス初の8名参加、8名がスタートラインに並ぶことになった。

西村は、前回中国大会で3回目の全日本チャンピオンを決定している。チャンピオン争い的には、今回と最終戦は西村にとって消化戦になるが、チャンピオン獲得と並んで全勝優勝と完璧なトライアルが大きな目標であり、西村は全力でこの戦いに取り組んできた。

第1セクション、西村は痛恨の3点減点。西村が3点となったこのセクションは、小玉、小谷が2点、山中が1点で抜けている。しかしその後の西村はさすが。第7で1点をとったきりで、残る6セクションをクリーンして、1ラップ目を4点にまとめてきた。

2位争いは、今回は興味深い。山中と小玉が17点で同点ながら、クリーン数で山中が2位。昨シーズン、2位争いの主役だった小谷は、今回は復帰戦ということもあってまだ本調子ではないが、それでもこの2位争いに4点差で4位につけている。

2ラップ目、西村は懸案の第1セクションをクリーンした。しかし直後の第2セクションで1点。今回もまた、惜しいところでオールクリーンを逃してしまったが、そのまま残る6セクションをクリーンして2ラップ目はわずか1点。トータル5点で試合を終えた。

注目の2位争いは、3人とも減点を減らしてきたが、中でも山中はクリーン4の10点とひときわ好スコア。レディースクラス参戦2年目で、みごと2位表彰台を獲得した。小玉は3位。小谷は2ラップ目は小玉を上回るスコアをマークしたが、2点届かずの4位だった。

5位争いもなかなか僅差。佐々木が43点で順当に5位となったが、宮本が同点で6位となっている他、全戦に参加している寺田がわずか2点差で7位となっている。レディースクラスを走ることで、走破力、トライアル力が向上しているのはまちがいない。ソアレス米澤はクリーン1をとって寺田に15点差。まだまだ伸び代はたっぷりだ。

【西村亜弥のコメント】

今日は自己評価60点くらいだったでしょうか。1ラップ1点くらいならまぁまぁだったと思いますけど、第1セクションの3点がなさけないです。1ラップ目と2ラップ目の残りの1点は、なんということない減点でした。最初の3点は、でもあれで目が覚めたというか、気合いが入って、その後は走りがよくなった気もします。最後まで、しっかり走ってシーズンを終わらせたいです。

 

和田弘行がシーズン2勝目
体力との勝負だったという

塚本厚志(左)、和田(中央)
山森篤志(右)の表彰台

 



チャンピオン争いが熾烈になってきている国際B級。今回は和田弘行(ガスガス)、塚本厚志(モンテッサ)が参戦。ふたりともともに今年3戦目の参戦となる。

今回、80名もの参加があったこのクラス、半分は第4セクションからスタートするということで渋滞を回避している。昨年から採用されたこの方法で、全145名にもなる多くの参加者を集めながら、タイムオーバー減点を課されたのは国際A級スーパーの10名だけだった。全体的には、進行はスムーズだった。セクションごとにトライするクラスが異なるなどの細かい配慮も、功を奏したようだ。

1ラップ目から好調だったのは和田。2位に続いたのはチャンピオン争いの一方の雄、冨名腰慶亮(ホンダ)だったが、和田の減点が7点、冨名腰は11点と、和田のリードは1ラップ目から確かだった。

2ラップ目、和田は減点を増やしてしまうも、1ラップ目の貯金があったのと、1ラップ目と2ラップ目を平均して回った選手がいなかったこともあり、1点差で逃げ切って勝利を飾ることになった。2位は和田と同じく今年3回目のスポット参戦の塚本。塚本はこれで今シーズン3戦出場2位3回という結果を残した。

チャンピオン争いは冨名腰が5位、和気聖司(ガスガス)が7位。両者のポイント差は3点となった。なかなかきわどい最終戦となりそうだ。

【和田弘行のコメント】

手足をつってしまって、1ラップ目を終わったところでパドックに帰って、ずっとマッサージをしていました。完全には復帰しなかったですけど、2ラップ目を走りきれて、優勝できてよかったです。来年は手足がつらないようなトレーニングをしてまたがんばります。