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写真&レポート
 
野崎史高が優勝
6年ぶり、4勝目である

2位に小川友幸
トップの野崎と2点差

3位の小川毅士
優勝争いに加わった

国際A級スーパークラス

2014全日本トライアル選手権シリーズ第3戦九州大会

全日本選手権第3戦は九州大会。今回の九州大会は、九州から海を越えた山口県のフィールド幸楽トライアルパークでの開催となった。雨模様の予報だったが、当日はよく晴れて、夏を思わせるほどの好天気となった。 参加者は国際A級スーパークラス10名、国際A級38名、国際B級37名の、総勢85名の参加者でにぎわった。

■国際A級スーパークラス

12セクション2ラップとSSを2セクションという設定は、このところの全日本選手権スタンダードともいえるシステムで、昨年の中国大会とほぼ同じ。ただしセクションのいくつかは新設や新しいラインが設定されていて、昨年の中国大会のような、オールクリーン勝負の優勝争いにはならなそうだ。

開始早々の第2セクション、黒山健一(ヤマハ)が5点となったその次の第3セクションが、今回の勝負どころの一つだった。高く高く登っていくヒルクライム。早めにトライをした小川友幸(ホンダ)、黒山が登りきれずに5点となる中、野崎史高(ヤマハ)、小川毅士(ベータ)が華麗にクリーン。試合のリードは、野崎と小川毅士がとることになった。

その後、第6セクションで小川毅士が痛恨のタイムオーバー5点。野崎2点、小川友幸5点、小川毅士6点、田中善弘(ベータ)10点、黒山と柴田暁(ホンダ)が11点という上位陣の序列で、1ラップ目の半分が終わった。

第3セクションに続く難関は第8セクション。セクション中盤の大岩が鬼門で、結局ここは全員が5点となって勝負つかず。細かい足つきを誘うセクションが続いたあとの最後の難関は12セクションだった。1ラップ目、ここを抜けられたのは小川友幸だけだった。小川友幸はここでの1点で、野崎を逆転して試合のリーダーとなった。

1ラップ目、トップの小川友幸は11点、2位が野崎で14点、野崎に5点差で3位が小川毅士で19点。ここからは黒山21点、田中22点、柴田24点と僅差で続いている。

2ラップ目、野崎、そして小川毅士がクリーンを連発して追い上げる。小川友幸はトップを守ってはいるものの、細かい減点があって、逃げ切れずにいる。そして第8セクション。1ラップ目は全員が5点となったポイントだが、今度はまず、小川毅士がここを1点で攻略した。これを見ていた野崎が、同じように1点で抜ける。最後のトライ順が、小川友幸だった。野崎とは1点差。ここをクリーンすればリードを守れくし、1点なら同点、2点なら再び野崎にトップを奪われる。

小川のトライは、しかし失敗。斜めの岩を滑り落ちてきたリヤタイヤがゲートマーカーに接触しての5点だった。このあと、このあと、最終12セクションは小川毅士のみが3点で抜け、1ラップ目に1点で抜けていた小川友幸も野崎も5点となった。トップ争いの点差は変わらず、野崎が3点リードで最後のSSを待つことになった。そして最終セクションを3点で抜けた小川毅士は、小川友幸と同点に並んだ。

SSの第1セクションでは、小川毅士が1点。トップ野崎が20点、2位小川友幸23点、3位小川毅士24点と、まだまだ僅差のまま、最後のSSに入った。

入り口の高い大岩が難関だが、5点ばかりだった昨年に対し、今年はみな大岩を攻略した。田中善弘が2点をついて同点だった5位争いが柴田の勝利で決着がついた。小川毅士はここも1点で、2位争いの結末は2点差の小川友幸のトライ待ちとなった。

小川友幸の前には、優勝をかけた野崎がトライする。ここで野崎が2点以内なら、小川のトライを待たずに野崎の勝利が決まる。昨年の中国大会、同じようなシチュエーションで野崎は残されていた勝利のチャンスを自らつぶしている。今回ははたして。

入口の大岩を、確実に1回足つきをついて登った野崎は、そのままアウトまで走りきり、勝利をつかみとった。岡山県原瀧山での全日本中国大会での勝利以来、6年ぶり4度目の勝利だった。

【野崎史高のコメント】

3位、2位ときましたが、とにかく今日は勝ててよかったです。試合の流れとしては、第3セクションをクリーンできたのが大きかったと思います。途中、試合展開をほとんど聞かないままにトライを続けていたのですが、1点か2点差で勝っているのかなとは思っていました。SSがはじまるところで3点差だというのを知って、最後は安全策で1点ついて確実に走りました。最近は、大事な場面でも緊張しないで走れているので、この調子を崩さないように、今まで通りに次も取り組みたいと思います

【小川友幸のコメント】

終わってみれば2点差ですから、勝てるレースを自分のミスで落としたという悔しい戦いになりました。3連勝もしたかったです。そういう欲が、どこかに出てしまったのかもしれません。途中、トップに出ていながら最後まで勝ちきれなかったのは残念でした。これでポイント争いのライバルは野崎選手となりましたが、まだまだシーズンは先があります。自分のライディングはできているので、勝負は次、ですね

【小川毅士のコメント】

第3セクションをクリーンできたのは、アシスタントとして宮崎航選手についてもらい、苦手なポイントをつぶしていけている成果だと思っています。ただ第6セクションで、クリーンを狙いすぎてタイムオーバーの5点になったのは残念でした。あそこを1点2点で抜けていれば、上位陣に与えるプレッシャーもちがっうと思うので、それとSSが残念でした。優勝争いをしながら3位というのは残念ですが、今日は、久々に試合を運べているなという戦いができました。


佐藤優樹が点数をまとめた
嬉しい初優勝
IA表彰式、佐藤(中央)
2位岡村(左)3位徳丸(右)

国際A級

若手と実力派のベテランの実力が拮抗してきた最近の国際A級。3戦目にして、3人目の勝者が誕生した。前回の藤原慎也(オッサ)に続き、全日本選手権初勝利の、佐藤優樹(ホンダ)だ。1ラップ目3点の2位から、2ラップ目に見事逆転で勝利を得た。

国際A級の12セクションは変化に富んでいて、ライダーの得手不得手が結果に表れて興味深いものになっていた。1ラップ目のトップは、オールクリーン目前、1点の砂田真彦(ホンダ)だった。そして3点で2位につけたのが、佐藤だった。

開幕戦優勝の本多元治(ホンダ)、近畿大会2位の小野貴史(ホンダ)ら、実力者はいくつかの5点で苦戦している。ベテラン勢では、近畿大会3位の岡村将敏(ガスガス)が、1ラップ目5点で3位とまずまず。1ラップで二ケタの減点をとると、6位以降に落ちてしまうという質の濃い国際A級の戦いだ。

1ラップ目にトップだった砂田は、2ラップ目の第1セクションで5点。2ラップ目だけで3つの5点をとって4位に後退してしまった。替わって優勝戦線に躍り出たのが佐藤だった。途中経過を知らないままに走ったという佐藤だが、この日の佐藤は減点をよく抑えてスコアをまとめてきた。2ラップ目、第4セクションで5点となってしまうも、その後のセクションをたった1点で走りきって、タイムオーバーの1点を加えてもトータルは10点。2位の岡村に3点差で、堂々たる初優勝だった。

2位の岡村は、前回の3位に続いての表彰台で、藤原にランキングポイントで1点差に迫った。佐藤も藤原に3点差でランキング3位。今年は久々に若手ライダーの躍進が目立っている。

3位表彰台を獲得したのは、宮崎の徳丸貴幸(ベータ)だった。兄弟での全日本選手権参加で、兄の新伍(ホンダ)もポイントランカーだが、今年は貴幸の好調が光っている。ランキングトップ藤原に12点差だから、徳丸もさらなる躍進を期待したいひとりだ。

ランキングトップの藤原は、今回は5位で2連勝はならず。安定して6位以上に入っているから、シーズン中盤以降の活躍も楽しみだ。

【佐藤優樹のコメント】

初優勝です。1ラップ目は調子がよかったのですが、2ラップ目に5点をとってしまいました。スコアは終わるまで知らずに走っていたので、最終セクションで飛び降りた際にフロントフェンダーを割ってしまってショックでした。落ち込んでパドックに戻ってきたところで優勝を知りました。全日本にフル参戦するようになって6年目になると思いますが、初優勝、うれしいです。ちょっと集中して走れたかなとは思いますが、いつもと変わらない感じで走れたので、この調子でまたがんばります

 


初戦、2戦と2位だった
氏川優雅が優勝

5位入賞で初ポイント
沖勇也は17歳

13歳の山崎頌太
6位、初ポイント獲得

国際B級

今シーズン、表彰台の1位と2位を譲らないのがチームミタニのふたりの若手ライダー。しかし今回は、初めて氏川優雅(ガスガス)が久岡孝二(ガスガス)を破って優勝した。

ふたりの勝負は同点、クリーン数差で決着した。しかもふたりは、1ラップ目4点、2ラップ目13点と、ラップごとの減点数も同じ。ふたりの差は、ほんのわずかしかない。ランキングポイントでも、他に大差をつけて二人がリード。そして二人は3戦を終えて3ポイント差となっている。

久岡は、今回は指を負傷しての苦しい戦いだった。それでも、他を圧倒しつつ、ライバルに楽勝を許さぬところはさすがだった。

3位は、この二人に倍以上の点差をつけられたとはいえ、白バイ大会で優勝した栄光の持ち主という横尾繁樹(ベータ)が入った。横尾は前回5位、今回3位で、ランキングでも4位に浮上している。

今回も、十代の初ポイント獲得者が何名か現れた。5位の沖勇也(ベータ)17歳、6位の山崎頌太(ベータ)13歳。トップのふたりの14歳コンビの他、11位の泉祐大(ホンダ)16歳、12位の佐藤和人(スコルパ)18歳と、トップ15の中に10代選手が6名も含まれいてるのはこれからが楽しみだ。国際A級2位の岡村将敏二世である岡村祐希(ガスガス)も今回16位と、照準は定まっている。

【氏川優雅のコメント】

2ラップ目に5点が二つあって、それでだめかなと思ったんですが同点で、クリーン数が多くて勝つことができました。今日は1日中気持ちが悪くて、試合が終わった今も気持ちが悪いんですが、試合中も途中で戻したりしてしまいました。まだまだ緊張しっぱなしです

 



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