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写真&レポート
 
今シーズン2勝目の黒山健一
決死の覚悟で臨んだ1戦だった

1点差で勝利とランキング2位を
逃してしまった野崎史高

今シーズン初めて3位の小川友幸
しかし堂々チャンピオン

国際A級スーパークラス

2014全日本トライアル選手権シリーズ第7戦東北大会

2015年全日本選手権も最終戦となった。最終戦はいつもの通りの東北大会、スポーツランドSUGOが会場となる。中杉トライアル場を中心に10セクションがコンパクトにまとめられ、これに自然の林の2セクションで12セクション。国際A級と国際B級はこれを2ラップし、スーパークラスはさらに2セクションのスペシャルセクションが用意されていた。

土曜日、日曜日ともにいいお天気で、東北地方としてはぽかぽか陽気。ただし西日本から遠征してきたライダー、関係者はさすがに東北は寒いという印象だったようだ。

国際A級はすでにチャンピオンが決まっていて、スーパークラスもほぼ決定している。国際B級は、熾烈なタイトル争いの真っ最中だ。

■国際A級スーパークラス

下見をしたライダーによれば、セクションは簡単めだという。もちろん油断ができるレベルではないが、勝負どころは少ないという評価だった。

そのとおり、第1セクションを10人中7人がクリーンして、オールクリーン記録をどこまで更新できるかの競走が始まった。第2セクションで田中善弘(ベータ)が1点、第3セクションで柴田暁(ホンダ)と野本佳章(ベータ)が1点となり、第4セクション以降は今年勝利した4人、小川友幸(ホンダ)、黒山健一(ヤマハ)、野崎史高(ヤマハ)、小川毅士(ベータ)がクリーン記録を更新していくことになった。

そのまま第6セクションまでは4人がオールクリーン。勝負は第7セクションの林の中に移った。 ここで小川毅士が3点となり、野崎も2点。黒山と小川友幸はクリーン。オールクリーンは二人となった。そしてオールクリーン競争はこの第6セクションが最後になった。

第7セクションは中腹の大岩が難所になった。小川毅士、野崎、そして小川友幸もここが攻略できず、黒山だけがここを1点で通過。今日のセクション設定で、黒山が小川友幸に対して築いた4点のリードは圧倒的かに思えた。

しかしその後、黒山は10セクション、11セクションと1点ずつ失点し、1ラップ目が終わったとき、黒山の減点は3点。黒山のリードは小川友幸に対して2点、さらに2点差で野崎が続くという接戦となっていた。小川毅士は14点を失い、中部大会に続き2連勝はちょっと苦しくなっている。

2ラップ目、トップ4は順調に第6セクションまでをクリーンし、第7セクション。小川毅士はまたも3点となったが、トップ3は3人ともここをクリーンした。そして勝負どころの第8セクションだ。

黒山は、1ラップ目同様にマシンを運び、ややマシンをずり落としながら1点。続いてトライした野崎は、すべてがばっちり決まったという完璧なトライでクリーン。ここでクリーンをすれば勝負を振り出しに戻せる好機となる小川友幸は、しかし助走でわずかにマシンの動きを見出して5点。

そのまま2ラップの勝負は幕を下ろすかに思えたのだが、黒山は10セクションで2点、黒山の2ラップを終えての減点は6点で、野崎が7点。その差はわずか1点となった。小川友幸は10点で、勝利の可能性があるとはいえ、残るSSでそこまでの逆転が可能かというと、むずかしいのではないかという予測だった。

SSでは、上位二人は両セクションをクリーン。勝負は2ラップ目の成績のまま、1点差で黒山健一のものとなった。小川友幸は一番最後のトライで、すでに逆転することも逆転されることもない状況。シーズン最後のトライを楽しんで、最後のセクションは1点で終えた。

小川友幸、2年連続全日本チャンピオン決定。シーズン勝利は3勝となった。残る4戦のうち、2勝は黒山、野崎と小川毅士が1勝ずつ。小川友幸の自身初の2連覇、黒山健一の苦戦、野崎史高の久々の勝利、小川毅士の初優勝など、2014年はニュースやハプニング多いシーズンとなった。

来シーズンは、国際A級から数名の選手がスーパークラスに挑戦をしてくるという。シーズンが終わった直後から、新しいシーズンが楽しみだ。

【黒山健一のコメント】

今日はセクションの設定的に、ミスが許されない戦いになりました。精神的にはたいへん疲れる大会を走りきって、勝ててよかったです。しかし2年続けてタイトルをとれずに終わってしまって、たいへんふがいなく、情けない思いです。今日はランキング2位争いもかかっていた大会でしたが、同ポイントで最終戦を迎えた野崎選手を意識するというより、シーズン2勝はしておきたいという一心で戦いました。優勝という結果を残せて、まだまだ負けていないという気持ちを持ってシーズンを終われて、ほっとしています。

【野崎史高のコメント】

今日は苦手だなと思うセクションが一つもなくて、それだけに結果が非常にくやしいです。今日、ぼくが減点したのは2セクションだけだったんですが、そのひとつが5点だったのが悪い結果となりました。第8セクションは2ラップ目にクリーンしましたが、クリーンと5点は技術的にはほんとうにわずかな差でしかないんです。結果、1点差で優勝を逃し、ランキング2位も逃しました。もうずっと、何年もランキング3位ばかりが続いていますが、あと少しでそこから脱出できたのですが、来年も、3番からあがることを第一の目標に、がんばります。

【小川友幸のコメント】

今日は悪い走りではなかったと思いますが、第8セクションだけが攻略できなかった。やり方はわかっていて、だいたいうまくいっていたのですが、手前で少しだけ乱れたのが2ラップ目の失敗です。タイトル獲得のプレッシャーが走りに影響を与えないよう、走りに集中して戦いました。今年は言いシーズンが送れたと思います


成長した佐藤優樹。
藤原と共に来年が楽しみ
若手3人が表彰台を独占
3人ともスーパーへの昇格を宣言

国際A級

藤原慎也(オッサ)が最終戦を待たずにタイトルを決定した。

藤原慎也(オッサ)が最終戦を待たずにチャンピオンを決めている国際A級、藤原が3勝目を挙げてチャンピオン決定に華を持たせることができるか、あるいは他の誰かが勝利を握るのか。激戦区だけに、結末は見えない。

藤原は、好調だった。走っていての実感として、充分に勝利が狙える走りができていた。1ラップ目に2位につけたのは佐藤優樹(ホンダ)で、藤原との点差は2点。このふたりが、1ラップを一桁減点で回ってきていた。

2ラップ目、吉良祐哉(JTG)が3点をマークして追い上げてくる。2ラップ目は、一桁減点でまとめてくるライダーが多くなった。しかし藤原も2ラップ目を4点でまとめ、安定感はピカイチだった。

しかし藤原のあとからトライしていた佐藤は、なんと2ラップ目をたった2点で回ってきていた。トータルで、佐藤と藤原は9点で同点。クリーン数を見ると、佐藤が20、藤原は18。クリーン数ふたつの差で、佐藤がシーズン2勝目をあげて、シーズンをしめくくった。

【佐藤優樹のコメント】

今日も神経戦のむずかしい戦いになりました。1ラップ目に5点を取ってしまって、こんな設定では挽回はむずかしいかと思ったのですが、あきらめずに集中して最後まで走ったのがよかったです。むずかしいセクションがひとつかふたつくらいしかなくて、勝負を決着するのがむずかしい大会でした。前回の中部大会が15位とぼろぼろだったので、今日は気持ちを引き締めて臨みました。その成果が出たと思います。A級4年目で、ようやくシーズン2勝をあげることができました。来年はスーパーに上がりたいのでしっかり練習して、ケガのないように走りたいと思います。

 


最後の最後に氏川優雅が
大接戦のタイトル争いに勝利

10位に甘んじるも
ランキング2位を獲得した久岡孝二

IBの表彰台も
若いライダーが独占した

 

国際B級

氏川湧雅(ガスガス)と久岡孝二(ガスガス)のタイトル争い。ここまで、久岡が4勝をあげ、氏川が2勝。勝率は久岡が優位だが、久岡には4位が1回あって、ポイント差はたった2点。ふたりのうち、この大会で勝利したほうがチャンピオンを獲得することになる。

ふたりの戦いは、第6セクションで風雲急を告げる。二人がそろって5点となってしまったのだ。ここは多くのライダーがクリーンをしているセクションでもあり、この日の戦い、チャンピオン争いの行方が気になるところとなった。

しかし氏川はこの第6セクション以外はてがたくまとめて、1ラップ目の減点は8点。2位につけた木本真央(ガスガス)に1点差ながら、トップに立っていた。

一方久岡は、第6セクションで5点になったときに指を痛めてしまっていた。これが尾を引いたから、1ラップ目の久岡はなんと10位。氏川とは6点差だから、まだ逆転のチャンスのある点差だったが、久岡には苦しい戦況となっていた。

結局2ラップ目も、トップ争いには変化なく、氏川が今シーズン3勝目をあげ、これでチャンピオンも決定した。今シーズンは常に久岡に先行されるカタチで競い合っていた二人だが、最後は意外な展開で幕を下ろすことになった。

【氏川湧雅のコメント】

今日は、なぜか朝から勝てるんじゃないかと思ってました。第6セクションでは5点になりましたが、2ラップ目はみんなにラインを教えてもらって、1点で抜けられました。みんなのおかげで勝てて、みんなのおかげでチャンピオンになれました。ありがとうございました。

 



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