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2012全日本トライアル選手権シリーズ第4戦北海道大会
2012年全日本選手権も4戦目を迎えた。第4戦は北海道大会。今年は例年の8月ではなく7月の開催だ。国際A級スーパークラスは黒山健一が4連勝。向かうところ敵なしが続いている。2位は野崎史貴。今シーズン初めての2位となった。3位は小川友幸が入っている。国際A級は成田亮が2連勝、国際B級は大神和輝が初優勝を飾った。
金曜日の雨から、土曜日は曇り、そして大会当日は気持ちのいい好天となった。
第3セクションで、小川友幸(ホンダ)が3点、黒山健一(ヤマハ)が2点、野崎史高(ヤマハ)と小川毅士(ベータ)が1点。試合が少しずつ動き始めた。小川友幸は、このあとも連続5点を取るなどして、トップ争いから脱落してしまう。この日はどうにも調子が出ないようだった。
好調だったのは野崎だ。野崎は第4で1点をとって黒山に並ばれ、難セクションの第6でセクションテープを切って5点となってしまうが、黒山が第7で失敗して5点となったことで、第8セクションの時点では野崎が9点、黒山が11点と、試合のリーダーシップは野崎がとっていた。
しかしスペシャルセクションの舞台ともなっている第9、第10もまた、試合の鍵を握るセクションとなった。この2セクションをクリーンしたのは黒山ただひとり。小川毅士が第9で失敗すると、小川友幸が第10で失敗。さらに野崎はその両方で失敗して、黒山に逆転を許したばかりか、その点差を8点まで広げられてしまった。
加えてこの1ラップ目は、時間との戦いもあった。もっとも早いペースで試合を進めていたのは小川毅士。小川毅士hタイムオーバーなしで1ラップ目を終えたが、小川友幸は1点のタイムオーバー。黒山には4点のタイムオーバーがあった。最後に走っていた野崎は、最終セクションを申告5点で抜けることになったが、それでもなおタイムオーバーが5点あった。
タイムオーバーを加算すると、1ラップ目の減点は黒山が15点。野崎が24点、小川友幸が25点(クリーン4)、小川毅士が25点(クリーン3)。勝負の焦点は、2位争いとなってきた。
2ラップ目。野崎を振り切った黒山は絶好調。難所の第6を3点、第7で1点をとった他はすべてクリーン。タイムオーバーを含めても、野崎の1ラップ目の減点数と同じ19点で2ラップをまとめてしまった。
この時点で、黒山の優勝は決定。スペシャルステージは2位争いの決着をつけるためのものとなった。
1ラップ目2ラップ目は5点もあったトップグループだが、3回目ともなるとクリーンセクション。スペシャルステージでは小川毅士が3点、野崎が1点の減点をしたが、順位は変わらず。野崎が今シーズン初めての2位表彰台を得て、北海道大会は幕を閉じた。
【黒山健一のコメント】
「序盤、野崎選手が調子がよくて、ちょっと焦ったりはしましたが、きっちりと勝てて、よかったです。今日は自分の世界にはいれたのがよかったと思います」
【野崎史高のコメント】
「今シーズン初めての2位ですが、最初トップ争いをしていての2位ですから、うれしいというよりくやしい気持ちのほうが強いですが、ようやくこの位置にまでこれたので、次がもうひとつ上にいきたいと思います」
【小川友幸のコメント】
「今日はずっと波に乗れないまま終わってしまいました。調子が悪かったのですが、調子が悪いときに試合をまとめられないといけませんから、今日はなさけない試合運びになってしまいました」
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成田亮(ガスガス)の、1ラップのスコアは25点。クリーンが5つ、5点が5つというコントラストのはっきりした成績だった。2位は26点だったが、5位の成田匠(ガスガス)までが26点。なかなかの接戦となった。クリーンセクションを確実にクリーンし、難所をいかに抜けるかが勝負の鍵となったようだ。
2ラップ目、成田亮は15点のベストスコアで勝利。2位にはランドネ改に乗った成田匠。2ラップ目のスコアは17点だった。3位には若手代表の藤原慎也(ホンダ)が入った。
【成田亮のコメント】
「1ラップ目に5点とクリーンばかりで、これはよくないのじゃないかと思って走っていました。2ラップ目にスコアはよくなりましたが、手応えとしてはイマイチでした。むずかしいところではそれなりに減点しちゃいましたから。2連勝ですが、前回とはまったく感触がちがう勝利となりました」
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34人が参加のこのクラス。最近の国際B級の標準からみると、岩などに高さがあるのが今回の傾向だった。
今シーズンひときわ強さを見せているのが武井誠也(ホンダ)。しかしその武井に5点差で勝ちを奪ったのが、大神和輝(ホンダ)だった。大神は1ラップ目に武井に5点差をつけ、このアドバンテージを維持して初勝利を得た。
3位は倉持俊輝(ガスガス)。大神同様、エキジビジョン125クラスで鍛えられた若手。表彰台は、関東の若手ライダーで独占されることになった。
【大神和輝のコメント】
「全日本に参戦して3年目、ようやく勝てました。世界戦を走って、125で全開という乗り方をして、自分でもなにかが変われたかなという気がします。1回だけだとまぐれって言われてしまうので、次もがんばりたいと思います」
■エキジビション125
B級で3位となった倉持俊輝の弟、13歳の倉持晃人が参戦。1ラップ目はオール5点と苦しみながら、2ラップ目にはクリーンも出た。
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